Interview 009

株式会社松田製作所 
2018年入社/
設計部機械技術課
田島 哲太

小さな部品の設計を
行う中にも、「責任」という
言葉の重みを実感しています。
Column 001

自然な流れで射出成形機の設計技術を習得

大学で同じ機械工学の研究室のゼミを専攻する友人から、川金ホールディングスの合同説明会に誘われたのが、当社を知ったきっかけでした。“大学で学んだ機械設計が活かせる産業機械の設計職で、自宅から車通勤ができる範囲”という希望条件が友人と同じだったのです。結果、二人揃って入社しました。互いに身近な相談相手であり、いいライバルになっています。それまで射出成形機についてはよく知りませんでしたが、応募をきっかけに調べてみると、なるほど面白く、また広く応用も利き、将来性もありそうな技術だな、と思いました。
新人のうちはカタログ記載の基本モデルとあまり変わらないものから担当し、次第にオリジナルの設計部分が多い案件を担当するようになるので、無理なく着実に射出成形機を理解していくことができました。未経験の珍しいタイプや新規の設計部分が多い案件は面白く、やりがいも大きいですね。基本的に私たち設計担当は、お客様の希望を営業担当からの仕様書を通して理解して設計を進めるので、CADに向かうデスクワークが殆どですが、一度納品した製品に付随する追加発注や修理対応の可能性があるもので、現場の生産環境を確認する必要がある際などは、客先を訪問して細かく要望をお聞きすることもあります。数十年前に納品された機械と対面して驚いた事も。この時は最新の後継機種を納入することになりました。

ある一日のスケジュール

7:30
朝は余裕を持って、車で1時間前に到着。持参した軽食でゆっくり朝食を取る。
8:30
製造現場からの報告で、昨日目視で確認した部品の干渉対策を検討。修正図面を作成。
12:45
進行中の案件の設計に戻り、複数の部品図面を突き合わせながら、組み上げ図面を作成。
16:00
新製品開発のプロジェクト会議に参加。一人作業中心の普段と違う活気がいい刺激に。
Column 002

「創る」が面白いほど、
伴う責任も大きなものに

機械設計を実際の仕事として担当するようになり、一番大きく意識が変わったのは、「責任感」でしょうか。実際に三次元の「モノ」となった機械には、2次元の図面上では思いもよらなかった不具合が起こることがあります。問題なく作動する事がわかっている既存部分と違い、自分が新たに設計した部分が本当に適切かどうかは、組み上がるまでわかりません。特に機械の動作のブレなどによって、部品同士が触れ合ったりぶつかったりする「干渉」は、組み上げる工程で発覚することが多いもの。現場に立ち会って動きを確認し、修正の方策を考えて修正図面を作成しますが、軽微な干渉なら、現場で問題の部分を少し削って解決できることもあります。この不具合にどう対処するかの判断にも経験が大きくものを言うため、迷う場合には先輩に相談して決定します。

たとえカスタマイズ部分が少ない案件であっても、発注されるお客様にとっては、社運をかけた1台であることも。自分が引いた部品図面の問題一つで機械そのものが役立たなくなるリスクもありますから、小さな部品にも真摯に向き合って設計することの大切さと責任を日々実感しています。さらに特注部分が大きい案件になれば、仕事としては面白くなりますが、同時に責任もいっそう重くなることに。図面に向かうたびに気が引き締まります。
また、自分が引いた設計図面を元に、社内の製造担当者や外部の業者さんに発注して部品の製造を委託するため、誰もがすんなり理解できて製造に取り組め、組み立て仕様書に従ってスムーズに部品が組み上がる設計図を引くこと。私にはこのゴールまでの流れを滞りなく進められる、わかりやすい図面を引く責任があります。

Column 003

射出成形のさらなる可能性を描きたい

当社の射出成形機は海外にも輸出されています。日本のお客様が現地にも同じタイプのマシンを希望されるケースが多く、その殆どがアジアの現地工場への卸しですが、先日は初めてポルトガルへの輸出を経験しました。EU加盟国への輸出基準は日本国内の基準より厳しく、特に安全面では工作機械にも塗料から機械の動作の安全性まで、多くのクリアすべき基準があります。この適合を示すCEマークを取得するための書類作成は大変でしたが、設計面でもいい勉強になりました。

射出成形機は幅広い産業で使われる技術ですが、当社のお客様は車の部品製造業が多くを占めています。新製品の開発を目指したプロジェクトも始動しているので、画期的な新製品をみんなの力を合わせて考案し、新しい分野にも積極的に実績を広げていきたいですね。