Interview 002

株式会社川金コアテック
2002年入社/
営業本部 橋梁営業部
森田 征樹

“人々や社会を守る技術” を
世の中に拡げたい
Column 001

新技術を広げる新事業を、
自分の手で成長させたい

「免震・制振技術を核にした製品を開発して事業拡大を図る企業に興味はないか?」と大学の恩師から話があったのが17年ほど前のこと。当時私はコンクリートの橋をつくる専門会社におり、川金グループの橋梁製品はよく知っていました。今では一般の方にも知られる免震・制振技術ですが、当時はまさにこれからの分野。大好きな橋づくりの分野で、最新の技術で事業を拡大させるコア・メンバーの一員となる、ここに大きな魅力と可能性を感じました。
新設橋梁の完成までには何年もかかり、その段階によって営業活動を行う相手も変わるため、この業界では初期の種まき段階で自社製品のPRや情報提供を行う「折込営業」と、設計が採用された後、実工事の段階で本契約に結びつけて納品までを担当する「刈取営業」とに分かれます。
折込営業からスタートした私の当時の営業先は、設計コンサルタントや設計事務所でしたが、免震・制振製品を組み込んだ設計で橋づくりの計画を共に作り上げていくのが、お客様と一丸となって1つのチームのような感覚でした。

ある一日のスケジュール

8:40
製造段階に入った支承の進捗状況を工場に確認し、立ち会い検査日をお客様に連絡。
13:30
実施設計から算出した見積もりを持参し、プロジェクトBの建設を担当するゼネコンC社を訪問。
18:00
明日は免震支承設置の立ち会いでF県の橋梁の建設現場へ。出張の準備をしてオフィスを出る。
19:30
帰宅。息子とのお風呂で一日の疲れを癒やす。
Column 002

技術営業の経験が、可能性を大きく広げる

現在は西日本を中心に刈取営業を担当しています。営業先は建設会社や発注者である国の出先機関、高速道路会社、自治体などに移り、社内の製造現場とのやり取りや社内外で金銭面での折衝が多くなります。設計を行って製造工程を確認し、費用面でも合意が揃ったところで最終的な契約が成立する、まさにビジネスの大詰めを担当します。
自社製品が橋に設置される現場に立ち会う際は、責任も重いですが、自分の仕事の結果が人々の安全を支えていると実感できる、感慨深い瞬間です。
橋のゼネラリストを目指している私にとって、折込営業と刈取営業のそれぞれを担当し、橋づくりの工程を最初から最後まで経験できた事が、今後大きな強みになると考えています。
また、技術営業の経験の後に設計者に戻るキャリアコースも大いにあり!お客さまや製造現場を熟知する優れた設計者に成長できると思います。橋についての知識も人間関係も大きく拡がる技術営業は面白いですよ。

Column 003

安全を守る技術を、必要とする人々へ

職業を聞かれた時に「橋を作っている」とは言えないのは歯がゆいですが、それを支え守る重要な部分を担っているという喜びは大きいですね。カーナビを立ち上げた時に自分が手がけた橋や高速道路が新しく表示されると、人々の生活を滞りなく繋いで守っていることを実感します。国内の新規需要は減少傾向にありますが、海外には発展途上で安全基準の概念が薄い国々も少なくありません。災害が多い日本の安全を守る技術は間違いなく世界一流。この高い技術で海外の人々の暮らしも守ることができれば嬉しいですね。
また、国内には老朽化が進み、補修・メンテナンスが必要な橋梁が多くありますが、対応できる技術を持つ会社が限られることや、予算・人材面の不足からも改修が追いついていません。簡単ではない状況も多々ありますが、大勢の人々が私たちの安全・安心の技術を必要としています。国内営業担当の私も枠に留まらず、海外にもアンテナを張って、新しい発想で解決策を提案できるようになればと考えています。