Interview 003

光陽精機株式会社 
2015年入社/
品質保証部 ライン担当
中村 誠也

「品質」という、目に見えない
製品をつくる気持ちで。
Column 001

小さな縁と独自の技術に導かれて

私が通っていた工業高校では就職を考える時期になると、卒業生の就職先とその会社案内をまとめた資料が配布されます。大学進学を考えていなかった私は、就職が有利な工業高校を選びましたが、特に何をやりたいというはっきりしたイメージはなくて。たぶん何かモノづくりをする事になるだろうな、と漠然と考えていた中で出身校のOBが働いている当社に出会いました。
当社が扱っている油圧シリンダやダンパーも独特に感じられ惹かれるところがあり、「なるほどクレーンなどに使われているのだな」と、調べてみたりしました。
会社見学では応対してくださった先輩方が優しくて、社風も人柄も穏やかでいい印象でした。さらに茨城には親戚宅があり、青森から出てくる私にはそれも安心感に繋がりました。小さな縁が繋がって自然な流れで決まったような感じです。
最初に配属されたのは、外注先から納められる部品の検査担当です。マイクロメーターなどの測定器を使い、加工された部品が規定通りの仕上がりになっているかをチェックする仕事で、1年ほど先輩に教わりながら、専門的な測定器の使い方やチェック方法を身につけました。

ある一日のスケジュール

9:00
外部から納入された、特注部品のチェックからスタート。現在はメッキの検査が主。
10:00
担当するラインを回り、適正な測定器を用いて正しい検査が行われているかをチェック。
13:00
午後からはデスクに戻って、PCで成績書(ダンパー試験機の結果レポート)を作成。
15:00
納入部品のメッキ不良を納入会社に通知するための月報の不良統計を作成。
Column 002

品質保証を通して、信頼性を作る

入社後2年目は、ダンパー試験機の補助に転属になりました。主に出荷前のダンパーの性能検査で、国が定める性能やお客さまが求める性能が出ているかを、試験機に取り付けてデータを取りながら測定検査していきます。
3年目からはライン担当に就きました。担当する製造ラインで適正な測定器を使い、適正な手順で作業が行われているかを見廻ります。また、不具合が発生した場合や、そのラインで製造した製品がクレームになった場合に対応します。
外注部品の不良なら、サプライヤーに原因追求を依頼しますし、納入先からのクレームなら現場担当者にフィードバックして原因を追求するよう依頼します。また、品質保証部では設計通りに正しく作られているか調べ、設計通りなのに不具合が出る場合は、設計自体に問題がないかを設計担当者に回し原因究明してもらいます。他にもお客様の使い方に原因があると考えられる場合は、それを説明する見解書を提出します。意外にやっかいなのは、塗装など美観が入る場合で、客観的な数字で表せない分、上司や先輩の経験値から学ぶところが多いですね。

Column 003

確実に力になる資格をGETする!

将来に向けては、非破壊試験技術者の資格を取ることを目標にしています。これは超音波などを使って、製品を傷つけることなく外側から検査する技術で、健康診断でのレントゲン検査のようなもの。部品の溶接部などが、十分な強度を持つ正しい仕上がりになっているかを、外からチェックできます。私が狙っているのは、取得が難しめの資格なので、週に数時間を過去問の勉強時間に充てるなどして、コツコツと長期戦で取り組んでいます。現在この資格を持って検査に当たれる先輩は2人だけなので、取得できれば戦力になれるのはもちろん、資格手当もつきますし、ちょっと胸を張れます。

現在は職住近接で、勤務先から歩いて10分ほどの社員寮に住んでいます。休日は同僚と飲んだり食事をしたり、映画を見たり。東京に出かける時は、ショッピングが多いですね。外出先で工事現場に遭遇すると、「自分が検査した製品が役立っているところかな」と、ついクレーンのブランドを確かめてしまいます。