Interview 004
光陽精機株式会社
2008年入社/
営業部 オイルダンパー担当
谷中 良記
さらに頼って頂けるように。
勇気をもらって、ゼロからのスタート!
当社と同じ筑西市内で生まれ育った私にとって、光陽精機と言えばよく知る地元の優良企業の一つです。文系出身の私には畑違いながら、未経験OKの募集要項に勇気づけられて会社見学に参加しました。そこで優しく応対して下さった先輩社員の様子から温かい社風が伺われ、その場で心が決まりました。
とは言っても、やはり文系ではほぼゼロからのスタート同然で、覚えるべき事が山積みでした。当社の製品はいわゆる量産品ではなく、その殆どがお客さまの要望に合わせて設計・製造する特注製品なので、求められる仕様も性能も毎回違います。自社製品についてはもちろん、業界やお客さまについても十分な知識や理解がなくては、文字通りお話になりません。最初は東京の営業拠点に勤務し、連日上司に同行しながら技術営業の基本から学んでいきました。現在はオイルダンパーの担当として独り立ちし、つくば工場のある本社勤務になり、製造や検査の現場である工場とお客さまの会社を頻繁に行き来しています。
ある一日のスケジュール
- 8:30
- A社から設計中のダンパーの仕様を変更したいとのメール。 要望を確認し、設計担当に相談。
- 10:30
- 長いお取引先B社より、3年前に納品した製品の改良型で見積り依頼が。過去の記録を照合。
- 13:00
- 試験棟にC社をお迎えして免震用ダンパーの立会い検査。無事クリアして一同から拍手!
- 18:00
- 明日は東北のD社を訪問。出張の準備後、ゴルフの打ちっ放しに立ち寄って帰宅する。
現場との強い連携に支えられて
当社は油圧機器の専門メーカーですから、油圧シリンダなら重機を製造する大手企業、私が担当するオイルダンパーなら橋やビルの建造を請け負う設計コンサルタントやゼネコンなどが主なお客さまとなります。特定の業界なのですでに取引き実績のある客先が多く、ルート営業になりますが、その分特化した知識が求められます。先輩や上司が築いてきた実績を引き継ぎ、さらに信頼の絆を深めるのが私の任務です。
まずはお客さまの要望を的確に把握するため、わからない事は持ち帰り、時には設計担当も同行して仕様を詰めていき、見積もりを算出します。初回の見積もりがお客様の希望に合うことはなかなかありません。納期を守りながら、さらに設計や製造方法を見直してコストダウンを図ります。お客さまとの合意に至るまでに何度も各現場と相談や調整を重ねるため、成約に漕ぎ着けられるは社内の篤い協力があってこそ。隣接する工場の専門担当者にすぐに相談できる現在の環境は理想的ですね。
信頼される技術を、実直に提供して行くこと
受注したダンパーがほぼ完成した段階で、お客さまの担当者と、設計製造を担当する当社スタッフが試験機を前に一同に会して行う「立ち会い検査」は、お客さまの求める性能が確実に完成品に実現されているかを測定して確認する卒業試験です。ここを問題なくパスすることで晴れて納品となり、橋梁やビルの建設現場に出荷されて行きます。この一連の流れを滞りなく進めるのが私の役割であり、全体を俯瞰する大きな視野と共に、個々の段階で発生する課題を的確に見抜く事も必要です。
当社の製品は独自の技術が詰まったコアな製品で、しかも人々の生活や社会の安全を守り支える製品が主力ですから、お客さまが求めるものも、当社が提供するものも、その本質は「技術に基づく信頼」と言えます。双方の信頼をさらに強く結ぶ橋渡し役として、もっと頼っていただける存在になりたいですね。
先日、橋梁用ダンパーを納品したお客さまの紹介で新規案件の受注ができました。これは信頼をいただいている証拠かなと、こんな瞬間にしみじみやりがいを感じます。