Interview 008

株式会社 川金ダイカスト工業
2018年入社/
技術部 生産技術グループ
大橋 侑磨

働く人に優しい
生産ラインを実現したい。
Column 001

マシンの魅力からモノづくりを極める道へ

車好きの父の影響で、家族総出でカーレースを見に行くという家庭だった私は車好きに育ち、学生の頃の夢は自動車の整備士になることでした。
そこで工業高校の機械科に進み、卒業後は整備士の専門学校に行くか、工業大学に進むか迷い、「車は趣味に、仕事はモノづくりにしよう!」と決め、モノづくりの方面の就職活動をはじめました。そんな大学の就活中に福島県の企業の合同説明会に参加したのが、当社を知ったきっかけです。
説明会での社長や採用担当者の雰囲気が明るくいきいきした様子がとても印象的で、もっと知りたくなって工場見学に参加しました。高校でも大学でも工作機械を使った実習が好きで、それとよく似た当社の工場の雰囲気に、ここが自分にぴったりの場所のような気がしたのです。
アルミダイカストとは、精密な金型に高温で溶解したアルミ合金を高圧・高速で注入することで、より精度が高く肉薄な製品を作ることができる鋳造法で、私が好きな車の部品にもよく用いられています。当社はそのパイオニア的な存在で、しかも素材の鋳造から加工、最終的な製品になるまでを一環して行う企業は、私が就活で知った中では唯一。ここも大きなポイントでした。

ある一日のスケジュール

8:20
愛車で出社し、朝礼後にメールチェック。加工機の補充部品の見積もりに返信。
10:30
昨日の工場の稼働状況の報告を受け、上司と共に現場で生産ラインの確認を行う。
13:00
生産する製品に合わせた治具を加工機にセットし、作動状況をチェック。無事量産へ。
16:55
定時で退社し、帰宅後は家族と夕食を囲む。食後は趣味の車の雑誌を読んだりして過ごす。
Column 002

「好き」を最優先に選んだ仕事。
苦手分野にも積極的に挑戦!

入社後は指導を受けながら工場の生産ラインを一通り経験し、その後加工課に配属となり、エンジン部品の加工ラインの担当になりました。加工した製品の目視チェック業務では、合格と不良との判別に実際に先輩が行う様子から学ぶ面が大きくありました。3年目の現在は、今年から新設された生産技術グループに異動になり、主に加工設備の整備や保守点検、予備品の購入手配などを担当しています。まだ一つひとつを上司や先輩にならって覚えていく段階ですが、工作機械の内側を見て構造を勉強したりと、今までにないやりがいを感じています。
生産ラインに異常が出た際にも、もともと機械が好きなので機械系統のトラブルなら対処しやすいのですが、それに比べて電気系統に弱いのが私の課題です。配電図を追いながら正確に原因を特定できるように、電気整備関係の講習を受けたり、資格の取得を目指して勉強しています。現代には欠かせないプログラミングの知識ももっと身につけて行きたいですね。「好き」を最優先に仕事を選びましたから、勉強自体が楽しく、上司や先輩からのアドバイスも理解しやすいです。スキルアップも早くなり、苦手分野の克服にもやる気が出ます!

Column 003

高性能な製品を安定供給し、かつ働きやすい生産ラインを

アルミダイカストは、短時間で精度が高い製品を作れる反面、不良が発生しやすい難しさがあります。しかし、当社のアルミダイカスト技術は、高性能な製品をより安定した品質で作ることに全社で注力しています。アルミダイカスト製の部品は電気自動車にも多く使われていますし、他分野でも需要の伸びは順調と、将来性は広がっていきます。

当社には原料から完成品までにいろいろな製造段階があり、様々な製造機器があるので、現在の目の前の課題に限らず、学ぶことはいくらでもあります。現在は経験者の判断に頼っている部分、例えば加工機にセットする治具の選定などを明確化・システム化して、初心者にもわかりやすく働きやすいシステムを作りたいと考えています。
カーレースの世界で例えるなら、ピットインした車をレースチームが協力しあい、最高の走りができるよう無駄な動きなく瞬時に車の整備を行う。私もそんな「働く人々が無理なく、高精度な製品をつくる作業のしやすい」生産ラインのシステム実現を目指して、もっと勉強して行きたいですね。