Interview 010

株式会社川口金属工業
2011年入社/
品質保証室検査課
村田 明久

「モノづくりの最後の砦」。
そんな気持ちで日々の検査業務に
向き合っています
Column 001

「鋳物」という未知の世界へ飛び込みました

大学では材料の研究をしていた為、その経験を活かせる仕事は無いかという軸で就職活動をしていました。就職活動も終盤に差し掛かってきた時に川金を見つけ、正直“鋳物”についての知識はほとんどありませんでしたが、「社会に役立つモノづくりをしている」という点に魅力を感じ、川金の面接を受けました。面接を経て無事に内定をもらうことができ、入社して今年(2021年)でちょうど10年になります。
入社後はまず、技術部と品質保証室を兼務しました。技術部では、どのように精度の良い鋳物を作るのかという方案を立てます。鋳込み(=鋳型に溶けた鉄を溶かし込む工程)の3Dシミュレーションを使用し、どのように鉄が固まり、どの部分に欠陥が出ると予測されるか、そして鋳込み時間はどの位なのか等、細かくチェックします。品質の良い製品を製造しようと日々研究していました。入社してみて、鋳物の奥深さ、そして難しさを感じています。
また技術部は、上手く鋳込みできるように計画するだけではなく、新規品は(鋳込み作業を夜間に行うため)夜間立ち合いが必要なこともあり、技術的にも体力的にも大変なことがあります。けれども、そのような努力の末に製品が欠陥なく完成した時には、非常にやりがいを感じます。

ある一日のスケジュール

8:30
出社後、検査課にて朝礼を行い製品の進捗を確認。
10:00
船舶関連のお客様が多い為、船級検査(※船の安全のための検査)の対応。
12:00
頼んでいたお弁当で昼食に。午後は納品の近い製品から順番に寸法検査や非破壊検査を実施、ここで細かく品質をチェック。
16:30
成績書作成などの事務処理を行い、明日の業務内容を確認して定時に帰宅。
Column 002

良い製品を世の中に送り出すこと、
それが品質保証の仕事です。

現在は技術部と兼務せずに、品質保証室の検査課で業務にあたっています。検査課とは、お客様に商品を納品する前の「最後の砦」のようなポジションです。ここで不適合品(欠陥)の見逃しがあるとお客様に迷惑をかけてしまいます。鋳物はただ単に、鉄を溶かして型に流し込めばきちんとした製品ができる…という単純なものではなく、シミュレーションから検査まで細かく確認しながら設計通りの製品を完成させていくものです。それがたとえ小さな空洞や欠けであっても許されません。だからこそ責任をもって対応し、欠陥があればすぐに関係各所へ報告します。

欠陥はもちろん見つけたくないものですが、良い商品を送り出す為にはとても重要なことです。その点が検査課の難しい部分であり、私の仕事のやりがいに繋がっています。また技術部での経験があるからこそ、どの部分に欠陥が出やすいかということをよくわかっているので、製品の外観検査をする際にも非常に取り組みやすくなっています。
当社は品質の高さを多方面に認められており、お取引先に品質についての表彰をされた実績もあるんですよ。

Column 003

身近に相談できる人を。
きっとあなたの力になります。

私自身が経験して感じることは、学校で研究した内容が直接結びつく仕事は滅多にないということ。そして、周りに相談できる人を作った方がいいということです。私が就活していた時、最初は研究を活かせる仕事は無いかと一人で試行錯誤していました。けれども就職活動を続ける中で、客観的に自分を見て、それをフィードバックしてくれる人がいたからこそ内定への道筋が明確に見えた部分があります。今同じように「自分の研究を活かせる会社はどこだろう」と探している方も、ぜひ視野を広げてみて、周りの家族や友人、先輩に相談してみてください。周りのアドバイスを有効活用して企業研究を進めていけば、きっといい会社に巡り合えると思います。