Interview 014
株式会社川口金属加工
2018年入社/
製造部精整検査課
田中宏怜
責任とやりがいを感じています
研究外でも自分の興味を信じて飛び込んだ世界
私は学生時代、金属材料を使用した半導体の開発をテーマに研究をしていました。修士1年の夏ごろ、研究室の共同研究先である企業の製造工場を見学させてもらう機会があり参加してみることにしました。学部時代から金属業界に興味はありましたが、実際に製造工程を見るとそのスケールの大きさや奥深さに夢中になっている自分がいました。その時に自分が将来的に何をしていきたいのか確信を得ることができたように思います。当時の研究内容とばっちり当てはまった分野ではありませんでしたが、自分の感覚を信じ思い切って違う分野に飛び込むことにしました。就職活動自体は、学会準備の時期と重なったため、周りから少し遅れを取ってのスタートとなりましたが、そのタイミングで弊社の会社説明や工場見学の機会があり、自分のタイミングとあったことも入社を決めた一つの理由になりました。
ある一日のスケジュール
- 8:20
- 始業。前日の作業実績や打ち合わせ資料の確認
- 10:00
- 対応プロジェクトの社外打ち合わせ
- 13:00
- 工場内巡視(作業進捗や品質確認)
- 17:00
- 明日以降の資料準備後、退社
牽引する大きなプロジェクトに
プレッシャーとやりがいを感じます
入社後は1年間研修として各部署をローテーションし、2年目から製造部 精整検査課に配属となりました。本部署には同窓の先輩社員もいて非常に心強く、何でも話ができる存在です。そして、現在はこれまでの知見やそこで持った意見を活かし、会社にとって非常に大きなプロジェクトを主担当として任されています。建屋の新設やロボットを使用した自動研削機、高性能カメラを使用した自動検査機等の導入といった内容です。自動化による生産能力の向上や省人化により、工場を進化させる責任重大なものです。現状把握にて工場の課題を抽出し、いかに効率よく製造するかをイメージしながら課題をクリアする対策を検討しています。関係各所と連携を取り、オペレーターの苦労も細かな部分まで抽出し、約10年で完結できるよう業務を進めています。1年目に様々な部署で研修をし、各部署の役割も理解できたことが、今に繋がる良い経験になっていると感じます。会社の今後に関わるものなので慎重かつ大胆に進めています。
最後まで納得のいく形に
これから、プロジェクト実現に向けコスト面も含めて妥協なく突き詰め、一番納得のいく形で最終調整をしようとしているところです。今後、数十年の働き方を意識し、妥協なく取り組んでいきたいと思っています。また、弊社は多品種少量生産にも対応可能で、それに見合った技術の開発やAI、IoT、DX化も同時に進めたいと考えています。製造現場の生産能力を上げ、業務負担を軽減することがより良い職場環境にも繋がると考えています。今後は、より大きな案件に携わり、会社全体の刷新や改善を図れるようなプロジェクトに携わりたいです。そのためには、それを安心して任されるような人材になれたらと日々思いながら業務に当たっています。
また、就職活動は自己分析がゆっくりできる良い機会になると思います。企業からだけではなく自分も企業を選ぶうえで、1つでも自分のこだわりを持っておくと迷った際の物差しになるのでお勧めです。理想だけ求めるのでも、何もこだわりを持たないのでもなく、自分に合った企業と妥協なく出会うために、ぜひ自己分析を徹底して行ってみてください!